こちらでは、賞味期限と消費期限の具体的な違いについて解説し、傷んでいる、または傷み始めている餃子の特徴なども併せてご紹介します。
賞味期限と消費期限の違い
食品には賞味期限と消費期限の2つの期限があります。
賞味期限
食品の「品質保持期限」を示す期限です。この期限を過ぎると風味が落ちたり、変質する可能性があります。ただし、この期限を過ぎただけで直ちに食べられなくなるわけではありません。
消費期限
「食べられる期限」を示します。この期限を過ぎると、腐敗などの理由で食べられなくなる可能性が高くなります。消費期限は絶対に守る必要があります。
通常、消費期限は品質が急速に低下する食品に適用され、賞味期限は品質が比較的安定している食品に用いられます。
消費期限が設定されるのは、お弁当や調理パン・惣菜・生菓子・生肉・生麺などの製品です。一方で、賞味期限はスナック菓子・インスタント麺・缶詰などに使用されます。
これらの期限は通常「年月日」の形式で表示されますが、賞味期限の場合、製造日から3ヶ月以上の商品には「年月」のみの表示でもよいとされています。
出典:消費者庁「食品の期限表示に関する情報」
出典:農林水産省「消費期限と賞味期限」
餃子の傷みの特徴
商品によっては、消費期限と賞味期限の両方が記載されている場合もあります。賞味期限内でも、変色や異臭があれば廃棄が望ましいでしょう。
餃子の傷みは見た目とにおいで判断できる場合があります。傷んでいる餃子は絶対に食べないようにしましょう。以下のような状態の場合、賞味期限内でも廃棄する必要があります。
見た目
- 黄色っぽく変色している
- 白く変色している部分がある
- 袋が膨張している
- 皮に黒い斑点ができている
- 中の餡がカビで変色している
におい
- 酸っぱいにおいがする
- カビ臭いにおいがする
- その他、異臭がする
袋の膨張は、氷の粒が液化せずに直接気化する昇華によって起こるケースもあります。そのため、腐敗による膨張かどうかは、見た目やにおいで判断する必要があります。
通常、冷凍食品が腐ることは少ないとされますが、賞味期限を過ぎた冷凍餃子は腐敗する可能性があります。これは、「-18℃以下」とされる冷凍食品の基準温度を維持することが非常に難しいためです。製品が流通する過程、スーパーマーケットから自宅までの移動中、また家庭の冷凍庫を開け閉めする際にどうしても温度が上昇することがあります。冷凍餃子の劣化はこのような過程で少しずつ進んでしまうのです。
特に皮が黄色く変色している場合は腐敗しているおそれがあります、廃棄した方がよいでしょう。皮の部分的な変色については、乾燥や酸化による冷凍焼けが原因である場合が多いため、この変色が軽度であれば食べられることもありますが、品質は劣化しているパターンが多いです。